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『信長の妹が俺の嫁 3 戦国時代に芽吹く命と散る命』

   

井の中の井守 先生が贈る歴史ファンタジー。第3巻は織田信長の手で九死に一生を得る
“長政”が、その裏に込められた“半兵衛”の願いを知って、様々な考えを巡らせます。
(イラスト:山田の性活が第一 先生)

http://nox-novels.jp/bibliography/20170323-2/


窮地の連続で、選択を一つでも間違えれば死あるのみ。そんな極限下で生き延びた“長政”
がクズっぷりを見せつける“龍興”に「これでもか」と怒りをあらわにする場面が印象に
残りました。スカッとしましたし。それ故に“半兵衛”が想いをぶつけるのも頷けます。

死の淵を見た直後だからこそ、浅井と織田の両家に関わる吉祥も生まれる、というもので。
ご無沙汰だった“長政”と“市姫”が求めあう姿は、これまで以上に愛欲あふれるものが。
滾るものをどうしたらいいか悩む彼の姿勢に彼女を一途に愛する様が窺えて胸中複雑です。

処世術、といった打算ではなく“信長”に信と義を貫く“長政”の更なる躍進を期待する
流れの中、この世界が既知の戦国時代と異なることを見せつける新たな危機は物語をどう
動かすか気になります。あと巻末の書き下ろしが、もう初々しくて思わずニヨニヨします。