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美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!!

   

美少女作家と目指すミリオンセラアアアアアアアアッ!! (角川スニーカー文庫)

《あらすじ》
文芸編集者になるはずが、なぜかラノベ編集部に配属された黒川清純。作家の下ネタ電話にいつも涙目の先輩、会社に寝泊まりしてゲーム三昧の副編集長、失踪中の編集長…。さらに担当の打ち切り崖っぷち作家は「書きたいものが分からないの」とスランプで、頼みの天才JK作家は「まだ降りてきてないんです」って、いつまで待てばいいんだよ!!誰か俺と一緒に最高の物語を創ってくれ!


ライトノベル業界に身を置くキャラクターの日々を広範囲に描いた物語は、下ネタ+ギャグで全力で攻めてくる「のうコメ」を彷彿させる展開で、変態的センス(誉め言葉)で流れるようにネタをぶっ混できて笑う以外の選択肢が奪われた。
ライトノベル作家美少女説を後押しするような容姿端麗な可愛い作家揃いだが、そのプラスの付加価値を喋れば喋るほどマイナスが付いて、残念美人のレッテルを脳が勝手に貼りだす。せっかく神がかったイラストで見た目だけはパーフェクトなのに中身が絶望的に残念すぎる。この作品に登場する美少女たちは全員、笑いを得るために何か大切なものを犠牲にしているのは間違いないな。

そして、ラストスパートを境に編集者を志すに至った主人公の壮絶な過去と業界の闇を濃縮したシリアスな展開が押し寄せてきて、ただただ茫然とした。ライトノベル好きにとっては否が応でもトラウマを植え付けられる強烈な回想シーン。それまでのチンコチンコと連呼してたバカ騒ぎが一変して目をそむけたくなる編集者との酷いやり取りが描かれていて、主人公の仕事に対するスタンスを決定的に歪めるきっかけになったのもうなずける。

もうこれは間違いなく7月に刊行されたライトノベルのなかでもトップクラスに熱くて笑えるライトノベル業界ものなので、是非とも読むべきです!!