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ありふれた職業で世界最強 6

   

ありふれた職業で世界最強 6 (オーバーラップ文庫)

《あらすじ》
“メルジーネ海底遺跡”を攻略し、七大迷宮のひとつ“ハルツィナ樹海”を目指すハジメたちは、街道でハイリヒ王国王女リリアーナと再会し、驚愕の報せを受ける。―変心したハジメを信じ、教え、導いた愛子の誘拐。「取り敢えず、先生を助けに行かねぇとな」ハジメは選ぶ。切り捨てず、見捨てず、救う事を選ぶ。向かうは聖教教会の総本山“神山”。異端者認定を受けた“奈落の化け物”と、“神の使徒”が激突する―!互いの信念を凌駕するのは果たして。“最強”異世界ファンタジー、第6巻!

ハジメたちと別行動をとるクラスメイトたちの周囲に潜む不穏な気配。そして、かつてのクラスメイトが異世界召喚で身に付けた自らの力におぼれて歪んだ思考に染まり、仲間同士の死闘にまで。
神代魔法を次々に習得して破格の強さを身に付けたハジメたち一行の我が道を行く冒険スタイルと、それに巻き込まれる異世界人の痛快極まりないリアクションがコミカルで、1冊のボリュームのなかに程よい匙加減で箸休め的な掛け合いが楽しめる異世界ファンタジー作品。

数ある異世界召喚ファンタジー作品のなかでも、メインとなるキャラクターたちのもつパーソナリティもしっかりと形成されていて、
『ハジメと正妻のユエ』『同じクラスメイトでハジメへの好意を隠さない香織』『ハジメにかまってほしいアピールを繰り返す』『変態キャラのティオ』の距離感がぶれない。ハジメによるハーレムに見えつつ、水面下でヒロイン同士の駆け引きが行われつつもハジメ本人もこの状況を受け入れつつある現状。それがまた、このパーティの人間関係滑稽に見えてくるため掛け合いが面白く感じられる。

オーバーラップ文庫の作品のなかでもダントツに楽しめる、もう看板作品と言っても過言ではないと思う。経験則的になろう系を書籍化に起こすうえで、もともとがWeb上に公開されているものを引っ張ってくるために、どうしても1冊のなかでの物語の動きが単調に感じられる節があるけれど、こと『ありふれた職業で世界最強』に関してはそんなことが全くない。もう自分のなかでは至高のライトノベルです。

まだまだハジメたちの冒険の最終目標への到達は遠く、この先どのような強敵が待ち受けることになるのかわからないけれども、新刊がどんな物語になるのか。ただそれだけが楽しみです。