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佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I’ll have Sherbet! 2

   

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 2 (ファミ通文庫)

《あらすじ》
ゴールデンウィークも明け、僕こと弓月恭嗣と、ひとつ年下の佐伯さんとの同居生活は幸運なことに(一部を除いて)誰にも知られることなく続いていた。学校でも容赦なく距離を詰めてくる佐伯さんと、僕の動向に目を光らせる雀さんへの対応に追われる日々だったが、ここにきて何故か宝龍さんが佐伯さんを挑発しはじめて―。常に冷静な弓月くんと、とびきりの美少女なのにちょっとHな佐伯さんが繰り広げる同棲&学園ラブ・コメディ、第二幕。

代り映えのない毎日を送る弓月くんと佐伯さんの学校生活。他人には大っぴらにできない二人の同棲生活。この二つが要素が織りなす学園ラブコメがとにかく新感覚。
ローテンポでどこの学生にもありそうな学校や日常生活の光景、学友とのやりとり、そして弓月の過去の彼女を巻き込んでの雀とのひと悶着。登下校、帰宅中は佐伯さんとの間で交わされる仲睦まじい光景と、彼女の趣向を凝らしたアプローチに翻弄される弓月くんの姿。
学園ラブコメ作品としては山場を捉えづらい平坦な物語ではあるけれど、ごくありふれた弓月くんと佐伯さんの平穏な日々の雰囲気から自然な流れで『佐伯さんとの同棲生活のタイムリミット』にもっていく上手さには正直驚いた。
どうしても、「そろそろ何かが起こりそう」と身構えてしまいそうなところを、全く予期せぬ段階でサラッと急展開に持ち込まれて読んでいるほうもビックリした。
『佐伯さんとの同棲生活のタイムリミット』に関わる問題も、きわめて現実的かつ逃げようのない、そして正面から向き合わなければならないリアルな弓月くんと佐伯さんのストレートな感情がぶつけられちて、凄く良かったです。