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『この世界にiをこめて』

   

『君は月夜に光り輝く』でデビューした 佐野徹夜 先生が贈る新作は、退屈な高校生活を
送る少年と天才小説家の関係から紡がれる、小説を愛する全ての人に向けた感動作です。
(イラスト/loundraw 先生)

http://mwbunko.com/978-4-04-893414-5/


「君は死んだとき、最後に何を思った? 何を感じた? 僕は、それが知りたい」──。
望みは薄いがいつか小説家になりたいと考えていた“染井”。死んだ“吉野”へメールを
送り続ける無気力な彼に返信のメールが送られてくるところからこの物語は動き始めます。

自分の書いた小説で世界を変えたい、その想いを胸に若くして小説家となった“吉野”。
彼女の思い出を振り返りながらメールを通じて小説を書くことの意味を考える“染井”。
書くことでしか世界と交われない虚数軸上に居るような2人の様子に宿業すら感じます。

転校してきた“真白”もまた“吉野”の小説で世界を変えられた人物であり、“染井”に
思いがけない人生の転機をもたらす不器用な存在であるところに年相応の勢いと危うさを
垣間見せてきます。彼女らを通じて変遷する“染井”の繊細な機微をぜひ見届けて下さい。