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【特集】『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』東国不動先生&ツギクルブックス編集長の創刊記念インタビュー

   

2017年2月10日に新たなレーベル「ツギクルブックス」が創刊する。今回は創刊記念特集として、創刊第1弾タイトルに選ばれた『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』の東国不動先生ツギクルブックスの編集長に、作品の内容についてはもちろん、ツギクルブックスが目指していく面白さの方向性や特徴についてお話を聞いた。この記事を読めば発売となる『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』もツギクルブックスというレーベルも楽しみになることは間違いない。

 

 

 

 

【あらすじ】

東京の立川市の格安物件に引っ越した鈴木トオル。マンションのあまりの安さに幽霊でも出るのかと思いきや、なんとダンジョンとつながっていた! ゲーマーのトオルは、ディスカウントストアで購入した日本のアイテムでダンジョンの探索を始める。ダンジョンで助けた誇り高い金髪の女騎士、トオルをご主人様と慕う白スライム、孤独なエルフの女魔法使い。彼女たちはダンジョン内にある快適な部屋の魅力にもうメロメロ! さらにディスカウントストアで買ったコスプレ服を着させると、ステータスが大幅上昇!? トオルは日本のアイテムを使ったモンスター狩りを計画。徐々にレベルを上げて、スキルを獲得していき……。「異世界×日本」+「冒険×日常」の超やりたい放題新感覚ファンタジー小説!

 

 

東国不動(インタビュー内は東国

ツギクルブックス創刊作品『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』を執筆

 

ツギクルブックス編集長(インタビュー内はツ編

コンテンツポータルサイト「ツギクル」の運営と本作の担当編集などを兼任

 

 

――それではまず、東国不動先生より自己紹介をお願いします。

 

東国:東京以外に住んだことがない東京生まれの東京育ちです。食べることが大好きで、そういった功も奏してMノベルスより『異世界料理バトル』なども刊行させていただいています。自分で小説を書き始めるまでは、ライトノベルはほとんど読んだことがなくて、アニメもそんなに見てなかったんですよね。漫画と中国の武侠小説はかなり読んでいましたが。あとは結構ギャンブルが好きです。

 

 

――ギャンブルですか。具体的に何をやってるんですか。

 

東国:競馬やFXや株あたりがメインです。昔は競馬場や雀荘でアルバイトをしていたこともありましたね。

 

 

――ちなみに勝率のほどは。

 

東国:負けてます。それもかなり負けてますね(笑)。

 

 

――なるほど(笑)。この話題はもう触れない方がよさそうですね。では小説を書き始めようと思ったきっかけを教えてください。

 

東国:ご存知の方もいるかもしれませんが、やる夫スレというものがありまして、そこでギャグだとか歴史ものだとかを書いていたのが始まりだった気がします。

 

 

――やる夫スレというと、『ゴブリンスレイヤー』でデビューされた蝸牛くも先生などもいらっしゃいますが、お知り合いではないんですか。

 

東国:残念ながら知り合いというわけではないんですけど、当時は執筆しながらリアルタイムで『ゴブリンスレイヤー』を読んでました。そんな折に、やる夫スレで執筆活動をしていた別の方に小説投稿サイトなるものがあると勧められて、より本格的に執筆活動に時間を割くようになりましたね。結果として、出版社さんに声をかけていただいてデビューすることにもなりました。おかげさまで現在は2シリーズを書籍として刊行していて、『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』が晴れて3シリーズ目となります。

 

 

――現在は1日どれくらいのペースで執筆されているんですか。

 

東国:執筆にあてている時間は平均すると1日あたり4時間から5時間くらいだと思います。この年末年始は兼業の仕事の関係上、あまり時間は取れませんでしたが。これからはもう少し時間も取れるようになるかなと。

 

 

――なるほど。もともとライトノベルをほとんど読まれていなかったというお話でしたが、現在もそうなのですか。

 

東国:さすがに出版社から声をかけていただいた後は、わからないままだとマズイと思って人気作品を中心にいろいろと読みましたね。『六花の勇者』や『狼と香辛料』、『とらドラ!』は特に面白くて。中でも『六花の勇者』は早く次の巻が出てくれないかなと楽しみにしています。主人公とヒロインがどうなってしまうのか、と気になりますね。あげたタイトルを考えると恋愛が好きなのかもしれませんね。ただ、自分の執筆活動に活かせるかというと……うん、ホントすごく面白かったんですよ(笑)。

 

 

――ありがとうございます。続いてはツギクルブックス編集長にお聞きします。まずは創刊についてお聞かせください。

 

ツ編:はい、その前に「ツギクル」というWEBサイトについて簡単にご説明を。「ツギクル」はコンテンツポータルサイトとして、昨年の7月にβ版としてオープン、その後11月末にグランドオープンしました。12月にはAI機能もリリースしました。AI機能では投稿作品の内容を分析できるので、今後の創作活動に役立ててほしいと思っています。「ツギクル」のサイトコンセプトは、ITの技術を使って、クリエイターの支援をできるサイトを提供することです。また読者と一緒に次にくるトレンドを見つけていこうという基本方針があり、現在は小説とブログを扱っています。次にくるトレンド作品を書籍化することがツギクルブックスの役割でもあると考え、創刊することになったんです。

 

 

――ということは創刊タイトルである『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』は、次のトレンドとなる可能性がある、と。

 

ツ編:読者からの人気はひとつ大前提ではあるんですが、『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』に関しては、昨今のトレンドのひとつでもある異世界転生ものとはやや違い、勇者やチートがない前提のもとで読者の妄想や想像に合致できるのではないかという点を魅力のひとつとしてオファーをしました。物語の核は部屋の中ですが、ドアの向こう側にはダンジョンがあり、冒険に出ようと思えばすぐに出られるという手軽さもあります。ダンジョン側からは美少女たちを中心に来訪者が増えていくことになるのですが、部屋でキャラクターたちと楽しむ日常の一幕は、この作品の大きなポイントになっていると思っています。異世界転生ものをツギクルブックスで刊行しても特徴を出しづらいという点もあり、主流からは少し外れたところにある人気作品を刊行しようと考えました。

 

 

――だそうです、東国先生。

 

東国:……ということは、もしこの作品が結果を残せなかったら、AIが機能していなかったということに(笑)。

ツ編:そこはほら、AIは学習していくものですし(笑)。

一同:――(笑)。

 

 

――続いて『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』の内容について教えてください。

 

東国:異世界を媒介にした物語ではチートのような能力で自身が強くなるタイプ、または変化した状況が主人公にとってメリットになるタイプと、いろいろあると思うのですが、この物語は後者に近いです。物語は明らかに事故物件だとわかりきっている格安物件を主人公が借りるのですが、いかにも何か出そうだと。それも定番の幽霊なんかじゃなく、ゴブリンだのスライムだのが出る、と不動産屋からボソッと言われるんです。さらに玄関を内側から開けると、そこはダンジョンと繋がっていて……という作品です。異世界で終始するストーリーが多いなかで、逆にダンジョン側の世界の住人が部屋を訪れ、日本のプレイスポットで楽しく遊んじゃったりする物語があっても面白いんじゃないかという想いで執筆しています。

 

 

――本作は主人公の借りた部屋が二つの世界を繋げているわけですよね。

 

東国:そうですね。玄関からは異世界へ。窓からは現代日本へ。実は主人公が部屋に住む前から、異世界とは繋がっていて、微妙な交流もあったりしているんです。そのひとつの例が、主人公が女騎士と遭遇した時のやり取りにもあった言語についてで、日本語がモンスター語として認知されていたりします。ただ、物語の世界観としては、仲介した不動産屋が巨大な陰謀を隠しているだとか、そういったものはなくて、ストーリー全体を通して極めて日常系な作品ですね。

 

 

――作中では、現代日本ではありふれたものが、異世界では強力な能力を持っていますよね。中でもコスプレグッズに偏っている気がしないでもありませんが(笑)。

 

東国:ブルマとかスクール水着とかストッキングとかですよね。異世界ではすごく強い装備になりますからね。趣味的要素が何ひとつないとは言わないですけど(笑)。

 

※ブルマも異世界では強力な装備に……!?

 

 

――そんな本作の中で、東国先生のお気に入りのキャラクターは誰ですか。

 

東国:第1巻にあたるエピソードを執筆している時はディートが好きでしたね。ただ、自分は一人のヒロインを書く時は全力でそのヒロインのことを書くので、最終的にはみんな好きになります。第1巻では登場するキャラクターもまだまだ少ないので、今後もどんどん登場していきますよ。

 

※JUNA先生が展開するカウントダウンイラストにも登場しているディート

 

 

――イラストはJUNA先生が担当となりました。ヒロインたちはもちろん、イラスト化されたお気に入りのシーンなどはありますか。

 

東国:リアとディートがトオルの部屋で再会する1枚がお気に入りですね。リアはブルマを履いた状態なんですけど(笑)。この2人は冒険者ギルドで元々知り合いだということもあり、JUNA先生のイラストも相まってとても印象深いシーンになりました。JUNA先生のイラストも素晴らしくて、本当に感謝です。

 

※トオルの部屋で再会するディートとリア

 

 

――ありがとうございます。ツギクルブックス編集長からみた本作の魅力はどういった点でしょうか。

 

ツ編:東国先生もおっしゃられていたように、異世界ものが現在のトレンドの中心にあり、新しいレーベルとしてどう取り組むべきかと考えていました。『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』は、日常的な部分をメインとしていながら、ダンジョンへの冒険にもちょっと出ていたりするわけです。様々なニーズを取り入れた作品である、という点がこの作品の大きな魅力だと思っています。

 

 

――東国先生はツギクルブックスからオファーが来た時はどんな印象を抱きましたか。

 

東国:僕ダンは光栄なことにいくつかの出版社からオファーをいただいたんですが、創刊タイトルになるという点に魅力を感じたことと、新しいことへの挑戦が個人的に好きなので、それが決め手になりました。「ツギクル」というWEBサイトに連動しているレーベルで、かつ投稿作品のAIによる分析機能など、面白い試みをしていたので自分の新しいもの好きとマッチングしてお受けさせていただきたいと思いました。

 

 

――本作の刊行にあたって、お二人の間で印象的な出来事などはありましたか。

 

東国:実はWEB版と書籍版では内容がかなり違うんです。展開であったり、キャラクターの登場順であったり。そういったお話に至るにあたって、ストーリー的なアドバイスを求めたことがありました。その時に少しお色気シーンを増やしましょうみたいなお話はありましたね(笑)。

 

 

――なるほど。その提案にはどんな意図があったんですか?(笑)

 

ツ編:この作品は、女騎士のリアが登場する場面で、ちょっとしたシーンが描かれていたりもしていたので、そういったシーンももう少し必要なんじゃないかと思ったんですよね。

東国:お色気か面白感かのせめぎ合いの結果、最終的には第1巻時点ではそこまで踏み込まなくてもいいだろうという結論に至り、取り入れられることはなかったんですけど(笑)。

 

※出会いで描かれるリアのちょっとしたシーンとは……!?

 

 

――また、双方に関連する企画としてツギクルブックスは書籍に応援者の名前が掲載されるという企画を開催されていましたよね。

 

ツ編:WEB小説は読者の反応によって影響を受ける部分も多いのではないかと考えていて、読者からの影響があるのであれば、出来る限り読者参加型にしていこうというコンセプトがありました。「ツギクル」というWEBサイトでは応援ユーザーの名前を掲載する仕組みもあったので、書籍として商品化するにあたり、取り入れて行こうということで実施をしました。

 

 

――なるほど。ということは、この企画は今後も継続されていくということでしょうか。

 

ツ編:はい、そのつもりです。

東国:次はもう少し告知面や方法面はしっかりできたらなとは思いますね。今回、せっかく応援していただいたのに、名前の公開設定が未公開のままで、掲載対象にならなかった方もいたようなので、次回以降は操作方法をわかりやすく告知して、ぜひ参加してもらいたいですよね。

 

 

――いよいよ刊行となる本作ですが、既にコミカライズも決定しています。最新情報などがあればぜひ。

 

東国:現在はネームなどを描いていただいているところです。作画を担当される漫画家さんや連載媒体などについてはまだ公表できないのですが、2017年春頃からWEBコミックとしての連載を予定していますので、どうぞご期待ください。

 

 

――コミカライズも楽しみですね。では最後にファンのみなさんに向けて一言お願いします。

 

東国:世の中の主流のトレンドとは少し違うものを書きたい、風穴を開けたいという気持ちで本作を書いていますし、今後も面白いストーリーの続きをどんどん書いていきますので、よろしくお願いします。日本に女騎士やエルフ、スライムがやってきたらどうなってしまうのか。ぜひ読んで確かめてみてください。

 

 

――ツギクルブックス編集長からも一言お願いします。

 

ツ編:『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』は、WEBで読まれていてファンになっている方も大勢いらっしゃると思うのですが、WEB版とはかなり展開が違うので、新鮮に読んでもらえると思っています。また、今まで読んでいなかった方に対しても、WEB小説を1巻にまとめましたというのではなく、本としてのまとまりを重視しているので、読み応えのあるものになっていると思います。追加エピソードも入っているので、より楽しんでいただけるのではないかなと。

 

また、ツギクルブックスの特徴として、背表紙の上部にツギクルのAI分析の結果マークが入っています。作品のオビには円グラフも入っていて、AI分析にかけた結果として、作品を構成する上位3つの成分がわかるようになっていたりもするので、少し違った楽しみ方もできるのではないでしょうか。AIなので、正確かどうかというのはひとまず置いておくとして、分析した結果をわかりやすく表記していますので、興味深く見てもらえたら面白いかなと思います。そういう特徴にもぜひ注目してください。

 

※物語の成分分析にも注目!

 

 

――本日はありがとうございました。

 

 

<了>

 

 

2017年2月10日に創刊するツギクルブックスより、東国不動先生とツギクルブックス編集長のお二人にお話をうかがいました。『僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件』、そしてツギクルブックスが新たに切り拓いていく次のトレンドにも注目ですね。

 

 

©東国不動/ツギクル イラスト:JUNA

 

[関連サイト]

ツギクルブックス公式サイト

 

 

僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 (ツギクルブックス) 僕の部屋がダンジョンの休憩所になってしまった件 (ツギクルブックス)