MENU

*

妹さえいればいい。 6

   

妹さえいればいい。 6 (ガガガ文庫)

《あらすじ》
可児那由多、本気出す。
告白ひとつで人間関係が一変してしまうほど、彼ら彼女らは子供ではない。けれども、心は確実に変化する。心の変化は物語に新たな潮流を作り出し、登場人物たちを否応なく巻き込んでいく。それとは関係なく、アニメ化という荒波もまた伊月を容赦なく押し流す。さらにはGF文庫にも、新しい作家たちが登場する。新展開、新人、新しい仕事、新しい日常。それはそうとぷりけつは相変わらず千年に一人のケツを持つ少女を追い求めていた。そんな彼にも大きな変化が…!?同じようで変わりゆく、青春ラブコメ群像劇第6弾!!

春斗、京のそれぞれが心にひめた想いを告白して幕を閉じた前巻から時は進み、これまでの人間関係にも少なからず変化が生まれるなか、新たな関係を築きあげていく青春ラブコメ劇の怒涛の展開。京への告白もあえなく玉砕した春斗の気持ちの切り替えかたへの潔さがスタイリッシュで、ヤリチン王子と呼ばれるだけのことはあると思いました。クリエイター業界で活躍するキャラクターたちのエピソードは一般人が知ることのない世界の光景を詳細に書いているのに対し、ラブコメ方面においては一度口にしたら決して戻ることのできない人間関係の変化が激しく巻き起こるので、クリエイター業界とラブコメ要素のどちらも存分に楽しめる最高の作品です。

それはそうと、作中で語られる“クソアニメ”とか“フレッシュな新人声優の起用”とか“最近の流行に乗ったテンプレラノベ”とか“俺TUEEE異世界ラノベ”とか“古き良きラノベ”とか“プギーポップ”とか。キャラクターを通してライトノベル業界に対しての熱弁が飛び交うのだけど、事なかれ主義で平和的にライトノベルを楽しんでいる身にはかなり胸やけを起こしそうなエッジの効いた内容でした。いわれのない流言祖語があるのはもちろん把握もしているし、見当違いなライトノベル批判を聞くたびに「こいつ何言ってるんだ?」と思うことは自分もあるけれど、ここまでドストレートに書かれると好奇心で「言ってやれ言ってやれ」くらいに刺激したくなってくる。野次馬根性で楽しむ分にはすっごく面白かったです。